2026/7/6
◆魔境と現実、理性と本能、生命と肉塊。
見えるものと見えざるもの。
この世界は0と1からなるホログラムなのか。
実はそれらは量子論のように同時に存在しているものなのではないか?
天地開闢と生命の誕生が描写され、象徴的な白い髪・赤い眼・青い体の子供が産まれる。
それまでの平安時代の空気を纏った呪詛のような歌が、次の刹那、澄んだ声によって空気感が変わる。
人間に内在する自然への畏怖と不条理さを自覚しつつ、人として生きる覚悟を感じる歌である。
◆古典的でただならぬ気配を感じさせる歌詞が鳥肌ものです。音は歪みがありヘビーで脳髄まで響くようです!世界観はディザスター映画を観ているかのようです!
◆零と弌がすごく好きで、今までにないような能のお面(MVで見た)など、COCKROACHが前よりさらに進化した曲だと思います。
アルバムの名前が死への先駆的覚悟性という名だけあって、死と生の真ん中、誕生を、感じてすごく良かったです!!!
◆太古の記憶を掻き毟る咆哮の様な声と詩だと思った。
剥き出しの生、数々の印を結ぶ美しい無数の手。
全身の血が沸騰する様な。
血液の流れる音がしてくる。
瞳孔が開いて、
「見えるもの全てが総てでは無きこの現界」
の体現。
◆アルバムの世界観のキーとなる曲。
一見、ヘヴィロックの一種だと捉えがちだがこの曲のジャンルは言うなれば「儀式」だと感じた。MVでは面を被り人ならざる者達が音を紡ぎ唄を歌う。曲や視覚表現、全てが神を降ろすために必要なものであり、日本人であれば厳かな気持ちで聴くべき気持ちにさせられる。
「目を閉じても見える景色に」の一節はCOCK ROACHの音楽性を如実に表わしている。
生きている限り思考やイメージを止めることは出来ない。日々教授する生といつか訪れる死に対して、容赦なく問いかけを続ける音と唄こそがCOCK ROACHの本質だと改めて思わされた。
◆先行公開されたMVで最初に耳にしたこの曲により、COCK ROACHという芸術に老いは来ないと感じた。洗練された音で見せる極彩色と幻像は最高傑作であると。
「地水火空風を超えて識を宿し命と化す」
◆3分にも満たないショートチューンでありながら、静寂の余白を活かしつつ、能や狂言を思わせるボーカルワークも冴え渡り、アルバム内でも随一の攻撃力を誇る曲。リリースに先行して公開されたMVを観て、まだ日本の音楽シーンにこのバンドが存在することに強い畏怖の念すら覚えた。