コラム[ミドリガメ]

小さい頃、三匹のミドリガメを飼っていた。

ある日、水槽から突然ミドリガメが消えた。

「野良猫 に食われたのだろう。」と父は言っていた。

空っぽの水槽を見ながら泣いた。

そんなことがあっ てから、必要に死を恐れるようになった。

人一倍、臆病で心配性な僕は「死んだらどうなるの だろう。」とか、

「明日死ぬかも…」とか考えながら、眠れない日もあった。

「死」は、いつ何処で やって来るか分からないし、死んだらどうなるか誰も知らない。

でもある言葉に出会ってから 、その恐怖心は半分ぐらいに浄化された。

『死を恐れるという事は生を愛する事だ。』学級日誌 の下の方に小さく書かれていた言葉だった。

今思えば、この日の日直が僕で本当によかったと 思う。

この言葉を知ってから考えが少しずつ変わっていった。

「死を恐れる」という言葉や行動 は、人間の一番弱い部分であり、

消極な部分であり、ネガティブな部分である事は確かだと思 う。

でも、そう思える人間は「生きる」という事を何よりも大切に考えていて、

その人が生きようと する力は、人間の一番強い部分であり、積極な部分であり、

ポジティブな部分のような気がする。

だから、「俺は死なんて怖くない」なんていう奴は一見とても強そうな感じがするが、

「俺の人生などすぐに捨てられる。」といっている事と同じことでアリ以下に弱い。

COCKROACHの 音楽や詩は、「死」「悲しみ」「滅亡」に対する恐怖心をテーマにした曲が多い。

(人間の一番ネガティブな部分)それ故に、人間が「生きよう」とする力、

「生きる」ことで何かを見つけようとす る力(人間の一番ポジティブな部分)

が秘められている事を感じとって欲しかったりする。

"誰、生きるため"生きている実感を得るために、僕達は死ぬ まで死を恐れ続け、

そして死ぬまでそ んな唄を唄い続けるだろう。

 

COCKROACHダイレクトメール第1号より

 

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